加齢や病気でのみ込む力が弱くなってもお餅やあんこが食べたい! そんな声に応えようと、和菓子店の店主らが専門家らと協力して「やわらか和菓子」をつくった。試食した高齢者にも好評で、11、12月には京都市内で展示販売を予定している。

 軟らかさやのどごしを調整した「やわらか和菓子」の開発は、京都光華女子大学の関教授(言語聴覚障害学)が言語聴覚士として病院に勤務していた時に参加していた専門職団体「京滋摂食嚥下(えんげ)を考える会」で始まった。

 あんこや餅が食べたい!でも・・・・嚥下食用のデザートはゼリーやプリンなどの洋菓子がほとんどです。食事は大きな楽しみです。高齢者らの喜びにと、関係者が立ち上がります。

 食べものをうまくのみ込めなくなる嚥下障害の患者に提供されるデザートは、ゼリーやババロア、プリンなどの洋菓子がほとんど。「あんこやお餅を食べたいという方が多いのですが、提供できるものがなかった」と関さんは振り返る。