クリスマスケーキは作りません――。ある洋菓子店が今月、X(旧ツイッター)で宣言した。それは、パレスチナで続く戦闘で苦しむ人に寄り添いたい、という店主の思いだった。ネット上で話題になり、多くの人が共感している。
 東京都新宿区の住宅地にある洋菓子店「MOMO」。店主の玉井さんは、子どものころからクリスマスが大好きだった。店を開業してからは「明るい思い出」にしてほしいと、毎年、心を込めてクリスマスケーキを作ってきた。
 ただ、今年はクリスマスにどう向き合えばいいのかわからなくなり、どうしてもケーキを作る気持ちになれなかった。

ケーキは作れない、だけど…

 ニュースでは、連日のようにパレスチナ自治区ガザ地区での戦闘の様子が伝えられている。同じ世界で、苦しむ人がいることへ無力さが募った。別の地域の話だから、と自分たちはただクリスマス気分を味わっていていいのか――。