カリウムは、心臓機能や筋肉機能を調節します。
また、細胞内液の浸透圧が一定に保たれるように調節します。
その他、カリウムには次のような働きもあります。
- 神経の伝達に関与します。
- 末梢血管を拡張して血圧を下げます。
- ナトリウムを排泄する働きがあります。
カリウムの摂取は、高血圧の予防に効果があるといわれています。
カリウムの主な性質
成人体内にカリウムイオンとして約200g含まれます。
人体に不可欠の電解質です。
リン酸として、またはタンパク質と結合して、細胞内に存在します。
カリウム欠乏症
- 筋力低下、筋無力症、マヒ状態
- 腸のマヒによる腸閉塞症
- 膀胱拡張
- 知覚の鈍化、反射の低下
カリウム過剰症
腎臓の機能障害者の場合、高カリウム血症の可能性があります。
カリウムを多く含む食品
動植物組織に豊富に含まれます。
ただし、水に溶けてしまいますので、調理によって多量に失われてしまいます。
- パセリ、よもぎ、ホウレンソウ
- あずき、いんげん豆、そら豆
- 藻類(ひじき、のり)
- 緑茶
- しいたけ(乾)
カリウム摂取目安量
- 成人男子 2,000mg/日
- 成人女子 1,600mg/日
高血圧の予防を目的としたカリウムの食事摂取目標量
- 成人男子 2,800〜3,000mg/日
- 成人女子 2,700〜2,900mg/日
カリウムの摂取をオススメする人
- ストレスの多い人
- 筋肉の衰えのある人
- 不整脈の人
- 夏バテしやすい人
- 汗や利尿の多い人
- 塩分をとり過ぎる人
メモ
ナトリウム(塩分)とのバランスが重要です。
カリウムは必要量を十分にとり、塩分は取り過ぎないようにしましょう。
ビタミンB6、マグネシウムと一緒にとると効果的です。
水分のとりすぎによって排尿が増えたときなどの場合、カリウムも一緒に排泄されてしまいます。