ビタミンB1(チアミン)は、糖質や脂肪酸代謝に用いられます。
また、神経の働きを正常にします。
使われない分は、体内にほとんど貯蔵されずに排出されてしまいます。
ビタミンB1の主な性質
ビタミンB1は、水に溶けやすいビタミンです。
加熱してから水に浸けておくと、いっそう溶けやすくなります。
アルカリ(重曹など)を加えて加熱しますと、さらに溶けやすいばかりでなく壊れます。
ビタミンB1は、弱酸性で安定します。
ビタミンB1欠乏症
ビタミンB1が不足すると、疲れやすくなったり、手足のしびれたり、むくんだりします。
また、集中力がなくなったり、イライラしたりします。
- 脚気
- 多発性神経炎
- 浮腫
- 心臓肥大
- 動悸
- 息切れ
- 肩こり
- 頭痛
- 便秘
ビタミンB1を多く含む食品
- 酵母
- 豚肉(ヒレ)
- ごま(乾)
- すっぽん
- 大豆(乾)、豆類
- きな粉
- うなぎ(蒲焼き)
- 焼き海苔
- しいたけ(乾)
- 牛レバー
- にんにく
- 胚芽米、麦
- 粉乳、牛乳
- セロリ
ビタミンB1摂取推奨量
- 成人男子 1.4mg/日
- 成人女子 1.1mg/日
ビタミンB1の摂取をオススメする人
- 疲れやすい人
- スポーツをする人
- 物忘れの多い人
- ストレスの多い人
- 消化不良や食欲の減退している人
- 肩こり、腰痛の人
メモ
日本人は、ビタミンB1の摂取量の約1/2を、穀物から摂っているといわれています。
ビタミンB1は水溶性ですので、調理による損失が大きいです。
つまり、成分表で計算した値の約2/3~1/2しか摂取していない可能性が高いのです。
したがって、米を磨ぐ場合は手早くやったほうが良いです。
また、煮物では、煮汁にビタミンB1が出てしまいますので、煮汁を上手く使いましょう。