「ポストハーベスト」ということばをご存知ですか?

ポストハーベストとは、直訳すると「収穫後」ですが、食品関係のことばとしては、収穫後の農薬処理のことをいいます。
また、ここで使う農薬を「ポストハーベスト農薬」と呼んでいます。

収穫後の農薬処理

なぜ収穫後にも農薬処理が必要なのか?

倉庫保存や輸送に長い時間がかかる場合、カビや害虫が発生する可能性があります。
また、その食品が腐る可能性があります。
これらを防ぐためなのです。

欧米では広く認められているものですが、日本では、保管のための「くん蒸」のみです。
くん蒸というのは、農薬を密閉された倉庫の中で気化させて害虫を殺す方法のことです。

残留農薬

ここで問題となるのが、残留農薬です。
特に輸入食品の多くにはポストハーベストが行われていますから、安全確認が重要となります。

ただ、ポストハーベストだけでなく、収穫前の農薬(プレハーベスト農薬)も当然使われているわけですから、「ポスト」だけ検査するというのは中途半端だと思います。

厚生労働省では「ポジティブリスト制度」を作り、平成18年5月から施行されています。
これは、一定量以上の農薬等が残留する食品の販売等を禁止する制度です。

参考資料:

厚生労働省 食品中の残留農薬等