マンガンは、骨や肝臓の酵素作用を活性化します。
また、骨(リン酸カルシウムなど)の生成(石灰化)を促進します。
成長期の発育促進に欠かせません。
その他、マンガンは抗酸化や、糖質、脂質、タンパク質の代謝を助けます。
マンガンの主な性質
マンガンは成人体内に約200mg含まれます。
そのうち、約25%は骨に、残りは肝臓、膵臓、毛髪に多く存在しています。
マンガンは、活性酸素を除去するSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)の構成成分の一つです。
マンガンは、血清中のβグロブリンと結合します。
マンガン欠乏症
マンガンは天然の水などに含まれますので、通常の生活をしていれば、不足することはありません。
- 骨の発育低下、成長異常
- 生殖能力の低下、生殖腺機能障害
- 産まれる子供が弱く、死亡率が高い
- 運動失調、平衡感覚異常
- 疲れやすい
- 糖尿病
- めまい
- 耳鳴り
マンガン過剰症
- 中枢神経系障害
- 頭痛
- 筋肉けいれん
- 生理不順
マンガンを多く含む食品
- 豆類(大豆)
- 青のり、焼きのり、干しのり、味付けのり
- 生姜(生)、しそ
- 干しエビ
- くるみ、アーモンド、ひまわり(種)、ごま
- 玉露、煎茶、紅茶
マンガン摂取目安量
- 成人男子 4.0mg/日
- 成人女子 3.5mg/日
マンガン摂取上限量
- 成人男子 11mg/日
- 成人女子 11mg/日
マンガンの摂取をオススメする人
- 糖尿病を気にする人
- 喘息、アレルギー体質の人
- 疲れやすい人
- 運動失調のある人
- 耳鳴りやめまいを感じる人
メモ
マンガンは、カルシウム、リンとともに、骨の形成に関わります。
マンガンは人体に必須の無機質です。