日本ミシュランタイヤは30日、東京都内の飲食店と宿泊施設を対象に、星の数で評価する「ミシュランガイド東京2022」を発表した。最高ランクの三つ星は12軒、二つ星は41軒、一つ星は150軒。新たに三つ星に選ばれた店はなく、昨年と同じ顔ぶれとなった。書籍のガイドは12月3日発売される。

 また、国内のミシュランガイドとしては初めて、個人を対象にした賞を新設。レストラン業界の発展に貢献したシェフをたたえる「メンターシェフアワード」を日本料理「かんだ」の神田裕行さん、おもてなしに優れたスタッフに授与する「サービスアワード」をフランス料理「オマージュ」の荒井麻友香さんに贈った。

 「メンターシェフアワード」を贈られた神田さんは、国内外で活躍する後輩を育ててきた。食や自然について学ぶNPO法人を立ち上げ、米作りなどに参加しながら料理人同士が交流するといった活動にも携わる。受賞について「大変光栄。これからも模範になるような仕事をしたい」と話す。

 かんだ(港区)は、アジア初となる「ミシュランガイド東京2008」発行以来、15年連続の三つ星。目の前のカウンターに座る客に料理を提供するスタイルを守り続けてきた。「店を大きくするよりも、自分の目の届く範囲で、お客様の様子を見ながら料理を出す。そうしたスタイルが認められたのだと思う」

 環境保全や食品ロスに取り組む店も増えている。前年から公表が始まった「グリーンスター」は、8軒増えて14軒に。今回、新たに加わったイタリア料理店「ファロ」(東京都中央区)では、野菜の皮を発酵させて調味料を作るなど、食品ロス削減に取り組む。エグゼクティブシェフの能田耕太郎さんは「農家の人たちが自然と調和をしながら作った食材を無駄にしたくない。これからも捨てない努力をしたい」。