ノルウェー産の生サバが16日、空輸で羽田空港に到着した。漁期を迎えた新モノを、一度も冷凍せずに生のまま輸入する日本航空(JAL)グループの試みだ。ノルウェーは水産資源管理の「先進国」とされ、今回は大型のサバを厳選し、「サバヌーヴォー」と名付けて国内で販売する。

 ノルウェー産生サバは昨年、JALグループが日本で初めて輸入した。JAL子会社の商社「JALUX」は20年以上にわたって同国から冷凍サバを輸入してきた。コロナ下での新規事業開拓に加え、ノルウェー産サバを広くPRする狙いがある。

 この日は、生サバを載せた旅客機が午前7時過ぎに経由地のロンドンから到着。貨物スペースから、約800キロの生サバを積んだコンテナが運び出された。今後、昨年の3倍にあたる約60トンを空輸し、全国のスーパーなどで販売する。