ここでは、中国料理の歴史、種類と特徴、献立の立て方について学びます。
歴史
中国料理は、医薬と結び付いた独特のものだそうです。食事療法ですね。
周の時代、食事療法のできる医師を「食医」と呼んでいたそうです。料理人が医師でもあったわけです。
古代中国では、調理に4大条件があったそうです。
その条件は次のとおりです。
- 調理する材料
- 最適な炊事道具
- 最適なかまど
- 適当な調味料
これに加えて、料理の技術(腕)も必要ですよね。
種類と特徴
ここでいう「中国」は「シナ大陸」のことを差しています。
シナ大陸にはたくさんの民族がいて、それぞれ文化もことばも違います。
ですので、料理もさまざまなものがあります。
「東方料理」というのは、揚子江下流地域(南京、上海など)の料理です。
新鮮な素材を生かした料理で、淡泊さと濃厚さの調和が素晴らしいとのことです。
「西方料理」というのは、四川省を中心とした地域の料理です。
「四川料理」ということばをご存知かと思います。
地域的に魚介類が少ないため、蔬菜(野菜)が中心となり、さまざまな調味料に特徴があるとのことです。
「南方料理」というのは、福建省、広東省の海寄りの地域の料理です。
「広東料理」ということばも、よく目にしますね。
この料理には、油脂を使うものが多いという特徴があるそうです。
「北方料理」というのは、北京を中心とした地域の料理です。
北京が首都になってから、地方料理と宮廷料理が混ざり合い、独特なものが出来上がってきたそうです。
また、華北地方が小麦の産地なので、小麦粉を使った料理が多いそうです。
献立
通常は、
- 冷たい前菜(冷盤(ロンパヌ))
- 暖かい主料理(大菜(タアツァイ))
- スープ、ご飯(湯菜(タンツァイ))
- 食後に甘味または果物(点心(ティエヌシヌ))
となります。