亜鉛は、核酸(遺伝子)、タンパク質の合成に関与します。
また、細胞分裂に関与しますので、小児の成長や老化防止に欠かせません。
その他、亜鉛には次のような働きがあります。
- 様々な酵素の活性化に関与します。免疫機能調整、創傷治癒、精子形成、味覚感知、胎発生など。
- ビタミンAの活性化に関与します。
- アルコールの分解に関与します。
- 活性酸素の発生を抑制します。
亜鉛の主な性質
成人体内に約2g含まれます。
骨、脾臓、皮膚、硝子体、前立腺、肝臓に多く存在しています。
亜鉛はインスリンの構成元素です。
炭酸脱水酵素、乳酸脱水酵素、加水分解酵素などの成分です。
活性酸素を除去するSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)の構成成分の一つです。
亜鉛欠乏症
- 成長障害
- 皮膚障害(肌荒れ、抜け毛)
- 味覚障害
- 食欲不振
- 精子減少
- 免疫機能低下
- 甲状腺機能障害
- 胃腸機能障害(下痢)
亜鉛過剰症
- 鉄、銅の欠乏
- 神経症
- 免疫障害
- 頭痛、吐き気、貧血
亜鉛を多く含む食品
- 魚介類(カキ、エビ、煮干し、するめ)
- うなぎ(蒲焼き)
- 獣鳥鯨肉類(豚レバー、牛肉)
- ココア
- ごま、カシューナッツ、アーモンド
- チーズ、牛乳
- 納豆、木綿豆腐
- 煎茶、抹茶
亜鉛摂取推奨量
- 成人男子 9mg/日
- 成人女子 7mg/日
亜鉛摂取上限量
- 成人男子 30mg/日
- 成人女子 30mg/日
亜鉛の摂取をオススメする人
- 疲れやすい人
- 老化を予防したい人
- 能力低下が気になる人
- 味を感じない人
- 食欲の減退している人
- けがの回復の遅い人
メモ
金属の亜鉛は人体に有害です。
食物繊維は、亜鉛の吸収を阻害する働きがあります。
食品添加物には、亜鉛を体内から排出してしまう働きをするものが多いです。
アルコールのとり過ぎは、亜鉛不足を招きます。
亜鉛が不足しますと、アルコールを分解する酵素の働きが衰えます。
ビタミンC、クエン酸は亜鉛の吸収を助けます。
生ガキとレモンの組み合わせは、亜鉛の摂取に効果的です。