「孤独のグルメ」や「サ道」、「ソロ活女子のススメ」など、ライフスタイルにまつわるドラマが深夜帯の人気作品になっている。この秋冬も「きのう何食べた?」「たそがれ優作」「あたりのキッチン!」など食がテーマのドラマが目白押しだ。
 「天狗(てんぐ)の台所」(BS―TBS、木曜夜11時)もその一つ。天狗の末裔の兄弟が田舎でスローライフを送る物語。素朴だが丁寧な料理を作る兄と暮らすうち、田舎暮らしに慣れなかった弟も季節の食材を楽しむことを知り、心がほぐれていく。原作は月刊「アフタヌーン」で連載中の田中相の同名漫画。「天狗」というファンタジー性の強い設定ながら、古民家で地の食材を黙々と調理する情景が中心に据えられている。
 制作にあたるのは「サ道」を手掛けた長島翔監督と五箇公貴プロデューサーのコンビ。こうしたドラマが増えたのには、配信プラットフォームの伸長により各局でドラマ枠が増えたことが大きく影響している。五箇プロデューサーによると、自身がテレビ東京に在職していた2015年ごろから、そうした流れは始まったという。「ドラマは1クールで完結していて、バラエティーよりも配信で売りやすいので、みんなこぞって作り始めた。枠が増えると予算も分け合うことになり、お金をかけて有名キャストを集め、色々な場所でロケをするのは難しい。そんな中でも刺さるものといえば、やはりライフスタイルが題材の作品」と話す。