農林水産省は31日、全国の新米の検査結果(9月末時点)を発表した。最も品質がよい「1等米」の比率は59・6%で、前年同時期を16ポイント下回った。今の検査体制になった2004年以降で最低水準という。猛暑の影響で一部が白く濁った米粒が多くなり、新潟県や東北地方などで1等米の比率が低くなった。
 特に新潟県の1等米比率は13・5%(前年同時期74・4%)で、過去最低だった10年の20・3%(最終値)を下回る見通しだ。中でも作付面積の6割以上を占めるコシヒカリは、3・6%(同80・2%)と落ち込みが激しい。梅雨明けから9月上旬まで続いた記録的猛暑水不足の影響という。