栄養について、いろんな知識を身に付けたとして、さて具体的には何をどのように食べていけば健康づくりに役立つのでしょうか。
フードコーディネーター3級資格取得のための公式テキスト「フードコーディネーター教本」では、3つの要点が挙げられています。
日本人の栄養所要量
旧厚生省で平成11年(1999年)に「第6次改定日本人の栄養所要量」が発表されました。
これは、「健康人を対象として国民の健康の保持・増進、生活習慣病の予防のために標準となるエネルギー及び各栄養素の摂取量を示すもの」で、平成12年度から16年度まで(2000年4月から5年間)使われました。
参考:
この資料の「参考表 生活活動強度の区分(目安)」が、フードコーディネーター教本に載っています。
平成17年度から、この「日本人の栄養所要量」は改定されていません。
理由は、私は寡聞にして存じません。
想像ですが、「日本人の栄養所要量」を審議してきた公衆衛生審議会が厚生科学審議会へ整理されたことに伴って、見直されて、無くなったのではないかと思います。
現在、厚生労働省では「栄養・食育対策の推進」施策を行っており、その一つとして「食事バランスガイド」が発表されています。
食生活指針
「第6次改定日本人の栄養所要量」を踏まえて、日本人が毎日の生活の中で、何を、どれだけ、どのように食べたらよいのかについて、平成12年3月に旧厚生省などにて目標が作られました。
それが「食生活指針」です。
参考:
食事バランスガイド
「食事バランスガイド」は、望ましい食生活についての「食生活指針」を具体的な行動に結びつけるものとして、1日に、何を、どれだけ食べたらよいかの目安を、分かりやすくイラストで示したものです。
厚生労働省と農林水産省の共同により、平成17年6月に公表されました。
この「食事バランスガイド」は、厚生労働省と農林水産省の共同検討会である「フードガイド(仮称)検討会」で検討されたものです。
委員として、女子栄養大学の武美ゆかり先生、服部学園理事長の服部幸應先生、日本栄養士会会長の中村丁次先生も参加されています。
参考: