テレビアニメ「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」に登場する金色のモビルスーツ「百式」。その頭部をモチーフにしたぐい飲みができた。バンダイスピリッツが販売する。富山と石川の伝統工芸品とコラボし、地域に根付いた産業のPRにも一役買いたいという。

 同社とコラボしたのは、富山県高岡市の鋳物メーカー「能作」と金沢市の金箔メーカー「箔一」。高岡鋳物の鋳造技術を生かし、能作が錫(すず)で百式の頭部をイメージしたぐい飲みを作り、箔一が金箔を張って仕上げた。幅約5・5センチ、奥行き約6・5センチ、高さ約3・5センチで重さは約140グラム。両社の職人が一つ一つ手作りしたという。

 高岡鋳物と金沢箔は、ともに400年以上の歴史があるとされ、バンダイスピリッツの担当者は「ガンダムを通して、富山と石川で長く培われてきた伝統工芸を多くの人に知ってもらいたい」と期待を込める。

 ぐい飲みの制作を担当した能作の磯岩さんは「百式の雰囲気をできるだけ忠実に再現しフォルムを崩さないよう、型作りや仕上げの磨きまで丁寧に作業しました」。箔一の広報担当者は「職人の技術力を結集した作品。北陸の伝統工芸の魅力を感じてもらえれば」と話す。

 バンダイスピリッツによると、今回の企画はガンダムとタッグを組んで日本の伝統文化を発信する「Discovery-G」の一つ。これまでにガンダムのキャラクターが、石川の九谷焼や輪島漆器、岩手の南部鉄器、新潟・燕三条の金物などとコラボしたことがあるという。

 税込み1万6280円で桐箱付き。12月27日から東京・秋葉原やお台場の「ガンダムカフェ」、大阪府吹田市の「ガンダムスクエア」で販売する。