栄養素の3つのはたらきのうち、からだの動きをなめらかにするはたらきをする栄養素を「保全素」と呼んでいます。
保全素として、次の栄養素が挙げられます。
ビタミン
ビタミンは、からだの生理機能を調整するはたらきをします。
また、構成素や熱量素のはたらきを助けます。
ビタミンは、体内で作られません。
したがって、食品から取る必要があります。
ビタミンは、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンとに分類されます。
水溶性ビタミンとは、水に溶けやすいビタミンのことです。
脂溶性ビタミンとは、脂に溶けやすい(かつ、水に溶けにくい)ビタミンのことです。
取り過ぎには注意しなければなりません。
無機質(ミネラル)
無機質(ミネラル)は保全素としては、筋肉や神経を調整するはたらきがあります。
たとえば、カルシウムは、刺激に対する神経の感受性を静めます。
したがって、不足すると神経過敏になります。
マグネシウムは、刺激に対する神経の興奮性を低めます。
したがって、不足すると神経が興奮しやすくなります。
カリウムは、筋肉の機能を調整します。
したがって、不足すると筋力が低下します。
ただし、無機質によっては取り過ぎによる過剰症が起きるものもありますので、注意が必要です。