ビタミンB6(ピリドキシン)は、アミノ酸、炭水化物、脂質の代謝に関わります。
特に発育期の子供や妊婦、授乳婦には不可欠です。
ビタミンB6は、DNA,RNAの合成に関わり、細胞の増殖を正常にします。
皮膚、髪、歯を健康に保ちます。
神経伝達物質の合成に関わり、脳神経機能を正常に働かせます。
免疫機能を正常に保つ働きもあります。
ビタミンB6の主な性質
ビタミンB6は水溶性ビタミンです。
酸性でやや安定し、中性、アルカリ性で不安定になります。
光によって分解します。
ビタミンB6欠乏症
ビタミンB6は腸内細菌によって供給されるため、通常の場合は不足することはありません。
しかし、抗生物質の服用によって腸内細菌の数が減少していたり、ホルモンバランスの関係でビタミンB6の消費量が多くなったりすることにより、ビタミンB6が不足することがあります。
ビタミンB6が不足すると、タンパク質を十分に再合成できなくなってしまうため、体の組織の形成や維持に悪影響を及ぼします。
- 成長が止まる
- 皮膚炎、口内炎
- 貧血
- けいれん
- 先端疼痛症
- 浮腫
- 不眠症
- 神経過敏、神経炎、神経障害
- 脂肪肝
- にきび、肌荒れ
- つわり
ビタミンB6過剰症
- 神経障害
ビタミンB6を多く含む食品
- 酵母
- 小麦胚芽
- 肝(牛レバー)
- 獣鳥肉類(鶏肉(ささみ))
- 魚(さば)
- 卵
- 牛乳、粉乳
- 粉乳
- 豆類
- にんにく
- バナナ
- はちみつ
ビタミンB6摂取推奨量
- 成人男子 1.4mg/日
- 成人女子 1.2mg/日
ビタミンB6摂取上限量
- 成人男子 60mg/日
- 成人女子 60mg/日
(ただし、ピリドキシンとしての量)
ビタミンB6の摂取をオススメする人
- 肌荒れが気になる人
- 口内炎が気になる人
- 目が疲れやすい人
- 視力障害や白内障が気になる人
- 関節炎が気になる人
- 脱毛が気になる人
メモ
ビタミンB6は、調理による損失は少ないです。
ビタミンB6はアミノ酸の代謝に関わりますので、その必要量は、タンパク質の摂取量の増加に伴って増えます。