あなたは「食事」をしていますか?
それとも「食品の成分」を食べているのですか?
食事をするとき、ただ食べるだけではなく、その食事の見た目、食べる場所の雰囲気、テーブルや食器の質感、香り、一緒に食べる人との会話なども、健康のためには重要だと思います。
もちろん、「一汁二菜」ですとか、「四群点数法」による献立作りは重要です。
しかし、基本に過ぎないと思います。
あなたは、同じ食べ物でも、場所や時間などのいろんな状況によって、違った味がした経験はありませんか?
人間の感覚は、ある意味いい加減ですので、食品成分以外の部分が、健康を左右することもあるそうです。
例えば、病院の食事は食べたことがありますか?
味気ないですよね。
私は、今まで3回入院をしたことがありますので、実感があります。
最近は多少良くなっているのかもしれませんが。
なぜ味気ないのでしょうか?
糖や塩分を少なくしている、つまり単に薄味だから。
たしかに、それもあると思います。
私は、それに加えて、そもそも作る人が、おいしいものを作ろうとしていないのではないか、と思います。
(おいしく作ろうと頑張っている人はいらっしゃるかも知れません。私の推測ですので、お許し下さい。)
成分や食材の研究をすれば、おいしい病院食を作ることは可能ではないでしょうか。
フードコーディネーターが、医師と栄養士、調理士と一緒になって、おいしいものを作り出す手助けをする。
こういう仕事も素晴らしいものではないかと思います。
また、味気ない理由として、一人で食べるということもあると思います。
ただしこれは、体の状態によっては仕方の無いことです。
しかし、入院患者でも、他人と会話を楽しめるような場所で食事ができれば、体の回復が早まるような気がします。
そして、その場所は、暗くて陰気なところであってはダメです。
明るく、清潔で、元気が出るようなところが良いと思います。
さらに、使う食器!
安っぽいアルミやプラスチック製のものでは、ガッカリします。
食事がおいしそうに見える食器をコーディネートしてはいかがでしょうか。
そういう場所を作るためには、色彩やテーブルレイアウトなどの「食空間」の知識が必要となります。
このような仕事も、フードコーディネーターの出番となりそうですね。
フードコーディネーターに必要な知識は、健康に役立つものばかりです。
その資格取得の勉強は、幅の広い食の知識を得ることに役立ちます。
そして、自分の健康、家族の健康、他人の健康の手助けをすることができます。
あなたも、健康のために、フードコーディネーターの勉強にチャレンジしてみませんか。