栄養素の3つのはたらきのうち、からだを動かすはたらきをする栄養素を「熱量素」と呼んでいます。
つまり、エネルギー源です。
熱量素として、次の栄養素が挙げられます。
炭水化物(糖質)
炭水化物は、体内で消化されますと、ブドウ糖などの単糖類に分解されます。
その多くは肝臓にグリコーゲンの形で保存されます。
これがエネルギー源となります。
炭水化物は、1グラムあたり約4kcalのエネルギーを発生します。
脂質(脂肪)
脂質の多くは、中性脂肪となって体内に蓄積されます。
エネルギーが必要になったときは、この中性脂肪が分解されます。
分解によって得た脂肪酸がエネルギー源となります。
脂質は、1グラムあたり約9kcalのエネルギーを発生します。
たんぱく質
たんぱく質は、1グラムあたり約4kcalのエネルギーを発生します。
炭水化物と同じくらいです。
しかし、たんぱく質にはエネルギー源以外のはたらきがあります。
エネルギー源としては、たんぱく質のみでなく、炭水化物や脂質からも取ったほうがよいです。